苦手意識、
苦手意識、
何かと人の手足を縛りがちなこの言葉。自分においては、
メバリングに出かける際に、頭をよぎることが多いこの言葉。
釣行回数は少なくないはずなのだが、誰かと並んで釣りした時に
釣り負けてしまうことが多いような気がする。
今季は特に不調。
寒波で釣り物が少なくなる中、近場でサクッと狙えるターゲットであるはずのメバル。
釣果の情報は入ってくる。単発でなく複数釣れているのもわかっている。
しかし今年は(今年も)自分が相手にしてもらえる魚は少ない。
(5釣行、3匹。笑)
自信のないままポイントへ。
少しブルーな方にメンタルが傾いたまま、釣り友に誘われほぼ初のエリアにイン
自分が用意をしている間に、友人のリアルクレセント55が満月に曲がっているのが
薄ら明かりに映えている。
おそらく24cmほどの立派なメバル。この界隈でこのサイズは中々上がらない。この時期となると尚更である。
魚は間違いなくいる。少し期待感を持ちつつファーストキャスト。
少しだけ、期待。
ヒットしたのは底層付近ということで、カウントダウンでレンジを下げる。
微かな違和感こそ感じるものの決定的なバイトは得られず、
ランガンスタート。
立ち込める暗雲
友人のとっておきポイントに到着。中々僕が釣らないのを見かねて1番いい立ち位置を譲ってくれる。いざ一投。
2投
3投…
アタらない…
しかも、友人は釣ってる。
ランカーシーバスの応酬、ラインブレイク。
僕の心もラインブレイク。
どん底から自分を見つめ直す。
こう言う時は一旦、竿を置くのだ。
頭と体を空っぽにする。
真冬の夜の寒さが防寒着を貫き、やけに痛く重く感じる。
辺りの暗さに目が慣れて少しだけ視界がひらけた頃、
何かに導かれるようにして1キャスト。
横風に吹かれラインがたわみ、大きく弧を描いて竿先に収束する。
青天の霹靂。
それはまさに青天の霹靂だった。何かを感じ、何かに反応した僕の右手、リアルクレセントが月のない夜に満月を映し出した。
修羅場を幾つもくぐってきたような、そんな貫禄のある風貌の26cm。
「お前のような自信のない考えもない奴だけには釣られたくなかった💢」
そんなことを思ってそうな顔をしていた。
そうだよな、こんなにボロボロになっても、また体を直して大きくして、
また子孫を残せるように足掻いているんだもんな。
世間から見れば決して大きいサイズではないし、引きもしなかったけど
一生忘れられないような、魚にまた出会えたような気がする。
2023/01/30 かのお
TACKLE
Real crescent RC-65JH/TZ 【リップルフィッシャーさん】
19 Vanquish C2000S 【シマノさん】
ANSWER LUMINA SHINE 0.4号 イエロー【GOSENさん】
EXTHREAD TYPE NS 5lb 【東レさん】
尺ヘッドmini TYPE R 1.3g
プロキシマ ルビーシュリンプ【ERTEL】
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